ショート・カッツ ★★★★☆
害虫駆除のヘリコプターが飛んでいる以外は、いつもと変わらぬロス郊外の住宅地。出逢いと別れ、愛と裏切り、生と死など、喜怒哀楽を隠しきれない10組22名の日常が、複雑に絡み合いながら展開していく。そして、現実から少しズレてしまった日常は、やがて驚くべき結末を迎える…。
オールスターキャスト総結集!!人生に隠された“小さな切り傷(=ショート・カッツ)”が「無修正」で暴かれる!
『今宵、フィッツジェラルド劇場で』のロバート・アルトマン監督による群像劇。レイモンド・カーヴァーの短編を元に、10組の人々の日常の中に潜む非日常を鮮やかに描く。アンディ・マクダウェルほか豪華キャストが多数出演。“グレイテストヒッツ”。
これもタイトルしか知らなくて、
先日読んだ「ラッシュライフ」の解説のとこで、
素晴らしい群像劇の映画のひとつとして紹介されてたので観てみたかったんです♪
ティムロビンス、ジュリアンムーア、クリスペン、ロバートダウニージュニアをはじめ、
他にもまだまだ、とにかく、とーにかく豪華キャスト!
冒頭で流れるキャストを見てるだけでワクワクしてきちゃいました(^^)
して内容はというと・・
深かったです。とても。
もちろんフィクションですが、
人間の力ではどうすることもできない運命の波、死。
22人の登場人物からなる9組の家族や友人達の物語が3時間に渡って繰り広げられるんですが、
それぞれがリンクしていく様はそれはもう見事です。
しかし観終わったあと、
うーむ・・・ととても考えさせられる内容で。
『ショート・カッツ』とは『小さな傷』、という意味なんですね。
そう、始まりは小さな傷なんです。
ちょっとした浮気心だったり、大きすぎる愛情だったり、
旦那の気持ちにちょいと無頓着なまま始まってしまった『テレクラのサクラ』のバイトだったり、
心身供にいっぱいいっぱいで発してしまった相手を傷つける言葉だったり、
うさばらしだったり、直接コトバで愛情を示せない関係だったり・・・
とにかく日常で起こる些細な出来事が、
どんどん深い傷となって襲ってくるのです。
見えない先の運命をや事実を知らず幸せを感じる人々がこっけいでもあり、
抗えない「死」を前に何も出来ない人間が悲しくもあり、
「家族」ですら気付けない人格の崩壊を目の当たりにして哀れにも見え、
でもそれが人生なんだ、人間なんだと痛感させられる、
まー私の文章じゃなんともうまいこと書けなくてもどかしいんですが、
そういう映画でした。
その中にも結構ユーモアはいっぱいで、
書いてるよりは楽しめるのですがね(^^;
3時間もそれほど長く感じません。
自分用にgooのあらすじを貼っとこう(^^;
すぐ忘れるから(^^;
読むだけでも面白いと思うけど、やっぱ登場人物多いし難しいかな?
ネタバレありなので気をつけて(^^)
〈プロローグ〉ロサンゼルスのとある住宅街。突如発生したメドフライという害虫を駆除するべく、夜間はヘリコプターの編隊が殺虫剤を散布しており、戦場の空爆を想起させる。地上では、さまざまな人々の生活が営まれている: 。
〈エピソード1〉TVキャスターのハワード・フィニガン(ブルース・デイヴィソン)と妻アン(アンディ・マクドウェル)には、明日9歳になる息子のケイシーがいる。アンは無愛想な職人気質のケーキ屋アンディ(ライル・ラヴェット)に、バースデイ・ケーキを注文する。だが、そのケイシーが車にはねられた。病院では医師のラルフ(マシュー・モディン)が問題はなく、意識が回復するのを待つだけだと言うが、一向に意識を取り戻さない。不安になる夫婦の元に、ケイシーを揶揄する悪質ないたずら電話が頻繁にかかってくる。ケイシーは二度と目を覚まさず、深い悲しみにうちひしがれるアンは、突如電話の主があのケーキ屋であることに気づき、夫婦でアンディを問い詰める。彼は忙しいさなか、無理な注文を聞いてケーキを焼いたにもかかわらず、取りにこなかったことを恨んで電話を掛けたと告白した。事情を知った彼は、2人に深く謝罪した 。
〈エピソード2〉ポール・フィニガン(ジャック・レモン)は、孫ケイシーの見舞いに病院を訪れる。息子ハワードの前に姿を現すのも30年ぶりの彼は、彼に真実を知ってもらいたいと妻との過去を語り、ケイシーの不幸が起こると、そっとその場を立ち去った: 。〈エピソード3〉ファミリーレストランで働くドリーン(リリー・トムリン)はアル中の夫アール(トム・ウェイツ)に、今朝、子供をはねたと告白し、しかし無事だったようだと、胸をなで下ろす。2人の仲はよくないが、この件をきっかけにうまくいきそうな気配。一人娘ハニー(リリ・テイラー)も彼らの希望だ。こんな暮らしから這い上がってみせると、2人はケイシーが死んだ事実も知らずに馬鹿騒ぎに興じるのだった: 。
〈エピソード4〉ジャズシンガーのテス・トレイナー(アニー・ロス)とチェリストの娘ゾエ(ロリ・シンガー)は、自分を音楽でしか表現できず、お互いをうまく理解しあえない。母はいつも不機嫌で死んだ父の悪口ばかり、そんな彼女に愛情を求める娘は、時にいびつで自虐的な行動に出てしまう。そんなある日、隣人のフィニガン家のケイシーが亡くなったことを知り、衝撃を受けたゾエはクラブでリハーサル中の母に知らせようとする。だが、何の関心も示さない母に幻滅したゾエは自殺する: 。
〈エピソード5〉愛人ベティ(フランセス・マクドーマンド)の家から朝帰りの警官ジーン(ティム・ロビンス)は、妻のシェリー(マデリーン・ストウ)に責め立てられる。おまけに飼い犬がうるさく吠え、我慢ならなくなった彼は、白バイに乗せて遠くに捨てに行く。シェリーは浮気のことも犬のことも全てお見通しで、夫が次はどんな言い訳をするかを楽しみにしていた。そして、彼は浮気をしてもすぐに女に捨てられ、シェリーの元へ戻ってくるのだった。案の定、その通りになり、彼は妻子のご機嫌を伺うため、犬を探しにバイクを走らせる。彼はヴァーン(ヒューイ・ルイス)の家にちゃっかり飼われていた犬を奪い返すと、急いで戻った: 。
〈エピソード6〉丘の上の高級住宅街に住む画家のマリアン(ジュリアン・ムーア)と医師ラルフのワイマン夫妻は、はたからは理想のカップルに見えるが、互いに何か物足りず、マリアンは満たされない。妹のシェリーには絵のモデルをしてもらいながら悩みを打ち明けるが、夫との間には深い溝があった。夫は3年前のパーティで、妻がある男と過ちを犯したと信じ、彼女に事実を認めさせようとする。あまりにしつこい彼の詰問に、マリアンは「やったわ、車の中でファックをね!」と言い放つ。呆然自失となったラルフは魂が抜けたようになりながらも、ケイン夫妻とのバーベキュー・パーティの準備をするのだった: 。
〈エピソード7〉殺虫剤散布を終えたヘリコプターの操縦士ストーミー・ウェザー(ピーター・ギャラガー)は、別れた妻ベティに誕生日を祝う電話をかけるが、警官のジーンと過ごしている彼女はとりつく島もない。それでも彼は、アンディの店で買ったケーキを土産に彼女を訪ねるが、とことん嫌われる。息子を買収してベティに男がいることを知ったストーミーは、留守中の彼女の家に忍び込み、電動ノコギリで部屋の中をメチャクチャに切り刻む。そこへ、ひとりのセールスマンが訪問し、懸賞に当選したといってカーペットの無料クリーニングを始める。新品のカーペットを除いて、後には無残な部屋の光景が残された: 。
〈エピソード8〉スチュアート(フレッド・ウォード)は、釣り仲間ゴードン(バック・ヘンリー)、ヴァーンと川へ鱒釣りに出掛ける。3人は途中で立ち寄ったファミリーレストランで、ウェイトレスのドリーンのミニスカートをからかう。目的地にたどり着いた彼らは、女性の全裸死体が川に浮かんでいるのを発見する。あまりに山奥なので警察にも連絡しようがなく、彼らは死体をロープでくくりつけたまま、釣り三昧の3日間を過ごす。帰る日にやっと通報した彼らは、翌朝の新聞紙面を飾った。スチュアートはその出来事を妻クレア(アン・アーチャー)に話すが: 。〈エピソード9〉ピエロの出張サービスをしているクレアは、道化師の扮装で小児病棟のパーティーに向かう途中、警官ジーンに変な尋問を受け、病院では孫の見舞いに来たというホールに卵の手品を披露される。仕事に疲れて家に帰ると、夫のスチュアートが死体の一件を話す。彼女は釣りに興じていた彼を激しく非難し、翌日、人知れずその女性の葬儀に出席した。その夜、ゾエのチェロ・コンサートで知り合ったワイマン夫妻の家を訪れた2人は、風変わりなパーティーに明け暮れるのだった: 。
〈エピソード10〉メイクアップ・アーティストのビル(ロバート・ダウニー・ジュニア)と妻のハニーは、テスの歌うクラブで知り合った、向かいに住むリッチな黒人夫婦が1か月アパートを留守にする間、管理を任される。ハニーは真面目に勤めを果たそうとするが、いい加減なビルは友人のジェリー(クリストファー・ペン)とその妻ルイス(ジェニファー・ジェイソン・リー)を呼び、どんちゃん騒ぎに明け暮れる。ある夜、4人は繰り出したクラブで、黒人のチンピラに絡まれるが、夫たちは何もできない。腹が立ったルイスは店を出た: 。〈エピソード11〉プール掃除の職につくジェリーは今日、フィニガン夫妻の家とその隣のトレイナー母娘の家と2軒の仕事をこなした。しかし家に帰ると、妻のルイスが育児をしながらテレフォンセックスのバイトに精を出している姿に耐えられず、欲求不満が募るばかり。そんなある日、2人はブッシュ夫婦と子供たちを連れて郊外にピクニックに出掛ける。2人組の女の子に目をつけたビルとジェリーはナンパに成功。彼らは二手に別れるが、ジェリーの目つきは異様に変わっており、石塊を掴んだ彼は、女性の頭に降り下ろした: 。
〈エピローグ〉ピクニック場の森から鳥が一斉に飛び立った次の瞬間、ロサンゼルスを大きな地震が襲った。人々はそれぞれの生活の場で異変に遭遇。ストーミーは異変の模様を上空からレポートし、ジーンは交通整理に精を出す。混乱は収まり、ピクニック場のあの女性とジェリーを除くと奇蹟的に死者はなかった。クラブではアニーの歌声が流れ、人々はまた普段通りの生活に戻った。

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