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<<   作成日時 : 2008/12/18 22:34   >>

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結納のため、札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車は、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れて暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた……。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らを犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、生きることの意味を問う長編小説。


実話をもとに書かれた小説で、
私にとって忘れがたい1冊なんです。

実家にあるはずなのに探してもなくて、
妹がたまたま持っていたので久々読むに至りました。



北海道和寒町にある塩狩峠には、
長野政雄氏顕彰碑が立てられ、こう刻まれているそうです。

明治42年2月28日夜、塩狩峠に於いて、最後尾の客車、突如連結が分離、逆降暴走す。 乗客全員、転覆を恐れ、色を失い騒然となる。
乗客の一人、鉄道旭川運輸事務所庶務主任、長野政雄氏、乗客を救わんとして、
車輪の下に犠牲の死を遂げ、全員の命を救う。
その懐中より、クリスチャンたる氏の常持せし遺書発見せらる。
「苦楽生死 均(ひと)しく感謝。余は感謝して全てを神に捧ぐ。」
上は、その一節なり。30才なりき 



最初に読んだ中学生の頃、
「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん、もし死なば、多くの果を結ぶべし」
という一節が心に染み、
妹と電話で話したとき、久しぶりに思い出したのに空で言えるほど強烈な印象を受けました。

死を迎えた時は号泣で、
涙が止まりませんでした。
ので、
今回も、そろそろやばい・・ってとこからは家で読みました(^^;


三浦綾子さんが熱心なキリスト教信者だったため、
キリスト教寄りの本であることには間違いなく、
私は無神論者なのでその辺はいいとも悪いとも言及しないことにしますが。
そういう事に関係なく、
小説で言う永野信夫、実在した長野政雄氏の最期は本当に立派で、
まさに自ら十字架にかけられたキリストのようだったと思います。


どうだろう、
こう宗教色が強いと好き嫌いはっきり分かれちゃうんだろうねぇ。

でも、小説では幼い頃からの信夫の心境の変化が細やかに書かれていて、
自分も信夫と一緒に成長しているような気がするのです。
信夫がいろんな人から影響を受けるたびに、自問自答するたびに、
私も共に感銘を受け、自問自答するのです。
そこがこの本の魅力でもあるのかなぁ。



あのことはとりあえず、
ここでは秘密ねりえちん♪


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コメント(5件)

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おじゃましまう.

まさに次回読む本として傍らに待機しているのでした.
なので上の本文はあわててスクロールダウン!

私は今年の最後の1冊になるかもしれません.
読了後ふたたびこちらを読ませて頂きます.

おじゃましました.
LUCKY-LANTANTAN
2008/12/19 00:47
高校の時にあんたに借りたね。
しかもぼろくしすぎて(要は読むのが遅すぎ)、買って返した記憶が・・。(確かに返したと思うよ(笑))
私にとってもずっと心に残る一冊です
ちー
2008/12/19 12:25
>LUCKY-LANTANTANさん
こんばんは。
って、

えええええっ!!!!!

まぢですか?!
こんな古い本を、タイムリーなことに一緒に手にしているなんて!!
すっごい偶然ですねぇ(^^)
とてもいい本です。
楽しんでくださいね・・という言い方も軽すぎるかと思いますが(^^;
オススメの1冊です!


>ちー
こんばんは。
って、
こっちも、

えええええっ!?!?!?

そそそんなことが、
そんなことがあったなんて・・
ちーが買い直したなんてことも、貸したことすら覚えてなかったーーー!!!
今とっても自分の記憶に自信を失ったわ・・
結構私そういう日常的なこと覚えてることに自信あったのに・・(>_<)

しかし想像つくよ・・
きっと私があんたに、
「ほんとにイイ本やけ、騙されたと思って読んでみてん!!」
って押し付けたんだろうね(汗)
買い直させてしまったなんてごめんよ(汗)
でも、ちーにとっても心に残る1冊になってるんだったらよかったー(^^)
・・え?!
まさかそういう意味で?!
やんやん
2008/12/19 23:14
おじゃまします.

>こんな古い本を〜

恥ずかしながら、ここ数年の作品かと思ってました(^^ゞ

以前書店で平積みになっていて手に取った事があるのですが、プライオリティが低かったのでずーっとスキップしているうちに見かけなくなり、いざ読もうとした時にはタイトルを忘れて探せない、というていたらくで.

先日3冊だけ積まれているのを見つけたので、ここでのがしては!と思い即購入した次第です.

手元にあるのは80刷り.文庫の初版は48年…私が象形文字を得意としていた頃ですね.

なんかこう、襟を正さなくちゃ!と思わしめる名作ですね.
読んでおいてよかった、というのが素直な感想です.

おじゃましました.
LUCKY-LANTANTAN
2008/12/20 13:11
>LUCKY-LANTANTANさん
そうだったんですね(^^)
でも絶妙なタイミング!
そういう出会い方をする運命だったんですよーきっと♪
もう読まれたんですね!
まさに”襟を正さなくちゃ!”な作品です。
生きていることが当たり前でのほほんと繰り返す日常の中、
”生き方”ってものを考えさせられちゃいます。
私も20年近く前になりますが(汗)、手に取ったことを幸運に思います(^^)
やんやん
2008/12/20 23:57

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